当会会長上田保隆氏が、2月15日ご逝去されました。
氏は1961年関西学院大学文学部美術科を卒業され、同時に大阪府池田市に居住されました。1968年司馬遼太郎の「梟の城」に描かれた伊賀忍者を題材としてフクロウを描き始め、1978年故郷の伊賀に居を移してからも50年近くこの題材を徹底して追求することとなります。この間、大阪成蹊短期大学の教授を勤められて、二紀会会員としての作家以外に美術教育者としての顔を持ち合わせていました。
NPO法人三重県洋画協会会長には2016年就任され、作家を見守る温かいまなざしと作品を見る厳しい眼は、会員のみならず多くのファンを持っていました。氏の描いたフクロウは、会員の心の中に、そして三重県・大阪府の上田ファンの心の中に、これからも飛び続けることでしょう。
心よりご冥福をお祈りします。 合掌。