前野知恵子展
11月9日(水)~20日(日)
ギャラリー慧(四日市市)
F0~S100号まで油彩18点の展示です。特に上野の森
美術館大賞入選のS100号4点は、さすがに迫力があります。
黒という色は、すべての色を内包しています。氏の森や木々を描いた作品は、自然の精霊を感じさせるまでに充実していますが、その黒い木々の中には、赤や青、紫や茶色、様々な色を感じ取ることが出来ます。モノクロの様相を単純化して抽象の域にまで高めたり、木々のフォルムを明確にして原景にこだわった氏のいろいろな試みがみてとれます。DMの紹介のように「己を鎮める写経の如く心象の極みに近づいた」絵の数々でした。