12月13日を祝って 二人展
松生良夫 森中喬章
12月10日(土)~18日(日)
ART SPACE IGA(伊賀市)
森中喬章さん
美術文化協会会員お二人の展覧会です。奇しくも会期中に
森中氏は、84歳の誕生日を迎えられました。二人合わせて45点で、森中氏はアクリルを中心に抽象から心象風景まで出展されました。美術文化協会は、私(事務局)が40数年前、京都での学生時代の折りに、協会の作家さんと議論する機会を得ましたが、何しろ日本のシュールレアリズムの先峰としての作家だけにその芸術理論は、高邁で猛々しく、尊敬の念を通り越して、ある種の恐怖を覚えたのを記憶しています。したがって氏の絵の中には、シュールレアリズムの狂気・高揚感・遊び心がいっぱい詰まっています。「芭蕉が行く」「流れる」「双」「宙のランデブー」と題された作品には、氏の「若さ」が渦巻いています。いつもながら手の届かぬ高い所にある、深くて鋭い、そして私にとって恐ろしい展覧会でした。