倉岡雅 展  独立展と歩む

倉岡雅 展  独立展と歩む

2月27日(火)~3月4日(日)  三重県立美術館県民ギャラリー(津市)

 

日本の公募団体制度は、世界でも特異なもので、このためこれの是非については美術評論界においても様々な意見があります。中には、国画会のように公募団体の制度は、日本の美術界の宝であり文化であると断定しています。ただこの公募団体の存在は、日本の美術界にとってなくてはならないものの様です。この公募団体のうち独立美術協会とともに歩んできた倉岡さんの個展が開催されました。   正に「独立展と歩む」と題して、40数年に亘る氏の独立展での歩みが展開されました。F200号3点をはじめ、F130・S100・F100号と県民ギャラリーをフルパーテーションにして大作が並びます。抽象と想わせる半具象の作品から現在の具象の作品まで、その変遷が見られました。1980年代の初代当協会事務局故大浦峰郎氏や今村幸生氏との出会いによる影響が見てとれるのは、興味深いです。

倉岡