第41回三重二紀展
8月18日(水)~22日(日) 三重県総合文化センター第2ギャラリー
上村信恵さん・冨田儀孝さん・中村繫己さん・山口美穂子さん
10月の国立新美術館の二紀本展への研究会的な三重二紀展です。130号を中心に完成度の高い作品が並びます。上村さんの色調が使われた作品は、その激しさがほとばしり出ており、モノクロの作品は、白のパフォーマンスがより強くなっている様な気がします。冨田さんの作品は、その塗りとともにより繊細さが増し神秘性が強まっています。中村さんの作品は、コロナ禍にあった人々の分断を表し、細かく描かれた新聞紙の上にはマスクをした人々が並んでいます。山口さんの作品は、版画の精度が上がっておりコラージュも動きがあっていいパフォーマンスを感じました。いずれにしても作家全員がコロナに負けず東京を目指している気概を感じました。