第8回わたしものがたり展

第8回わたしものがたり展

10月20日(水)~24日(日)   三重画廊(津市)

石垣佳子さん・岩﨑蕙さん・大森美和子さん・藤田万智子さん

 

今回で8回目となる新制作協会出展作家のグループ展です。F0~F50号まで、油彩とアクリル画61点の展示です。岩﨑さんは、今年「絵画部賞」を受賞し、直近の銀座宮坂画廊の個展を含めてどんどん絵の表現が、その色彩とともに「鋭く」なってきています。石垣さんは、アクリルの抽象の爽やかな作品が印象的でしたが、今回は画面の密度の高い作品が目を引きました。ちょっと具象回帰みたいなところもあり興味を持ちました。藤田さんは、代名詞のブルーが相変わらず健在で、プルシャンブル―・ウルトラマリン・コバルトブルーを縦横無尽に操ってみえます。ゴーギャンが描いた「黄色いキリスト」に触発されて描いたフランスのポン・タヴァンの教会の具象画は象徴的です。大森さんのモノクロの抽象画は、その黒色が、その白色が、どんどん重みを増し、物語をかたっているように思われます。

それぞれが61点をインスタレーション風に展示し、画廊内に熱い空気を醸し出していました。展覧会の表題にあるとおり、各々が自分のものがたりを語っていました。