浅尾真一展  様々な呼吸 ―身体の風景―

浅尾真一展  様々な呼吸 ―身体の風景―

1月25日(火)~30日(日)     ギャラリー寺町(桑名市)

 

四日市市の芸大受験塾「もとまち予備校」で教えてみえた浅尾真一さんの個展です。6号大から30号大、円形やスクエアのカンバス・パネルへの油彩31点の作品展です。「様々な呼吸 ―身体の風景―」と題した抽象画が並びます。円形の作品は大小10点ばかり、宇宙のこう景を思わせる星々のきらめきが、ブルーを主体とした支持体に散りばめられます。過去に大病を経験した氏の「呼吸」や「意識」を主題とした、氏独自の風景なのでしょう。饒舌とも思われるその画面からは、妙な静けさも見て取れます。不思議な空間です。スクエアの画面は、生命体を思わせるエネルギッシュなもので、ダンマル樹脂を多用した艶やかな画面で、氏の若いモダンな画風が、画廊に独特の空間を創り出しています。コロナ禍の展覧会でしたが、居心地の良い呼吸を体感して画廊を出ました。