伊藤宏 個展  — はな一代記 ―

伊藤宏 個展  — はな一代記 ―

6月8日(水)~12日(日)               三重画廊(津市)

 

「はな一代記」の伊藤宏展です。もうご存知のとおり「はな一代記」は、氏の母が入院されてた病院へ来ていたお婆さんが、戦前中国へ行き苦難の末帰国した話を元に、激動の時代の生き証人として描いています。氏は、「はな」を通して戦争というもの人生というものを深く掘り下げて、長い間描いてきました。その間、ポーランドのアウシュビッツやクラフクを訪れて、人間の愚かさやおぞましさを絵にしています。今回は、SM~130号41点が展示されましたが、小品の「はな」には、氏の魂が宿っています。そこから出てくるものは、「反戦」とか「平和」という甘っちょろいものでなく、本当の「人間愛」なのです。