伊藤真里奈 展

伊藤真里奈 展

5月24日(火)~29日(日)                 ギャラリー寺町(桑名市)

 

金沢美術工芸大学大学院在学中の伊藤真里奈さんの県内初個展です。一昨年・昨年・今年と3年連続して三重県洋画協会展のチャレンジブースに出品しています。昨年、三重県展で「純潔な戯言」が、最優秀賞を受賞しました。ライトレッドともクリムゾンレーキともいえるバックに赤味を帯びた中性的な人物がこちらを向いています。展示されたほとんどの作品が、女性的ともいえる男性像で独特な魅力があります。筆者は、昨年の三重県展審査に「労働力」として偶然動員され、審査を最後まで見守っていましたが、審査員の一人が「大正ロマン的だ」と言っていたのを覚えています。DMの評論を書いた画家八島正明氏が、「不思議な不可解な絵である」と言っているとおり、時代を少し押し戻した時間性と空間性が、とても魅力的です。F0~F100号まで18点氏の不思議な世界を楽しみました。